「おいやめてくれ猫さんよ、可愛すぎるって」

なんで猫ってあんなに可愛いの？

だってさ、右も左も上も横も後ろも全部可愛いんだぜ。

どうなってんだよ！

そう思いながら、わたしは今日も猫の顔をグニグニしたのち、ぎゅっと抱きしめるのであった。

たとえば、猫のあのきれいな目。

ビー玉のような、宝石のようなキラキラした目をずっっと見ていたい。

目の中の血管までじっくり観察したい。

長いきれいなまつげも良い。

なんてうちゅくしいの。

後頭部を眺めながら、吸うのも乙なもの。

振り向いたお顔もなんて可愛いの、罪。

爪やひげの落とし物でさえ、愛を感じる今日このごろ。

「レアアイテムゲット！」と言わんばかりに、密封容器へ大事にしまう。

密封容器の中には、毛玉や爪、ひげがたくさん入っている。

もちろん、家宝ですよ。

そして最後に、この世で一番可愛いのは間違いなく猫だと断言しておこうと思う。

異論は…認めます。